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異国カナダで細々営業中。カナダ生活日記&戯言&駄文。


by maru16_blog
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修理day

以前からベルトの異音(シュンシュンって言う音)とヒーターの効きが気になっていたんで、整備を今日行いました。
冬になる前にやっつけましたよ。雪が降ったら寒いし、整備もままならないしね。

で、もしかすると同じMPVに乗った人もこのブログを見てくれるかもしれないので、整備記録を記してみます。長文かもです。すみません。





先週のうちにマツダディーラーに行って部品をオーダー。
こっちは純正部品が到着するまで1週間かかります・・・。日本なら在庫があれば翌日、または翌々日までに到着するのにね。
トロントからカルガリーに来るから時間がかかるそうです。(恐らく陸送)
今朝ピックアップしに行ったら、無事到着してました。
修理day_c0156019_4485780.jpg
ファンベルト、A/Cベルト、パワステベルト、サーモスタット、ガスケット。〆て$106也。また散財・・・。否、今回は身のある投資だ!

気になったのはマツダ純正部品でも、日本製とアメリカ製がある事でした。
修理day_c0156019_4521372.jpg修理day_c0156019_4524347.jpg右が3本のベルトのウチの2本のラベル、左はサーモスタットのラベル。
特にベルトはA/Cベルトはここの日本製でしたが、ファンベルト、パワステベルトはアメリカ製(メーカーは知らん)でした。まあ、マツダ純正なんで問題は無い筈ですよね、きっと。


さて、整備に移りましょうか。
先ずはベルト類の交換から始めました。ラジエーターの上に装着してるレゾネーター(エアクリーナーの吸気音を消音してるサイレンサーの様な物)を外します。ついでに下からも手が入る様にアンダーカバーも外します。そして各ベルトのテンショナーのボルトを緩め、ベルトを外します。ここで発電機のボルトに限られた手持ちの工具が入り辛く、難儀しましたが、何とかボルト類を緩める事ができました。
案の定、外してみるとベルトのリブ部分に亀裂が入っていました。このまま乗り続けてれば冬の厳しい寒さで千切れていたかもしれませんね。

修理day_c0156019_15502846.jpg新品を取付けて気づいたのですが、ファンベルトのテンションを張っていた時に、取付けボルトの位置が以前に比べ、エライ前側でした。恐らく以前装着してたファンベルトのサイズが違っていたようです。しかもメーカー不明。前のベルトの時はボルトの位置が目一杯引っ張られててギリギリでしたから。

で、無事交換してこんな感じに仕上がりましたよ。
修理day_c0156019_15553530.jpg


お次はサーモスタットの交換。部品はコレ。
修理day_c0156019_1612940.jpg
ボケてますが新品を箱から取り出した状態です。
サーモスタットとは、エンジンとラジエータ間の入り口(出口)に配置されているラジエータへ冷却水を送るかどうかの関門となっている部品です。暖機したい時(低温時)にはサーモスタット(関門)は閉じており、冷却水はエンジン内だけを循環する事になります。サーモスタットの手前までたどり着いた冷却水は行き場を失い、先へと進む事ができません。つまり、エンジンの熱を逃がすラジエータを通過した冷却水はエンジンへと戻る事ができません。という事は、高温のエンジン内だけを循環している冷却水しか存在せず、エンジンはすぐに温かくなります。ついでにヒーターコアという熱交換器にも冷却水は循環します。その熱が車室内の暖房になります。
ですが、最近暖房の効きが悪く、街乗りで水温計の針が真ん中辺りを指してても温い(冷たい)風しか出てこない。しかし、高速走行中は暖かい空気が排出されている。恐らく高速走行で常にエンジン内部に暖まった冷却水が循環され続けているからかと思う。サーモスタットが設定温度よりも低い温度で開門してるかと診断し、この部品交換としました。

先ずはラジエーターのドレンボルトを緩め、クーラント(冷却水)を抜き取ります。ラジエーターキャップを上手くコントロールしながらバケツに入れる様にしましょう。
修理day_c0156019_16141214.jpg
こんな感じで。
この型のMPVのエンジンはラジエーターのロアホース側にサーモスタットケースがあります。ですが、ジャッキもリフトも無い駐車場で行ったので、車の下に潜って行う作業は結構面倒くさい。しかもロアホースに排出しきっていなかったクーラントが溜まってて、サーモケースを外した瞬間にまた大量のクーラントがあって浴びそうになる。
サーモスタットのゴムパッキンは取付け方向があるので、注意しながら取付けます。

そして、元通りに組み立ててラジエーターに冷却水を入れます。日本ですとクーラントは水道水で1対1で割ってくださいと大体記載されていると思いますが、日本の水道水は軟水なのでそれができます。しかし、カナダの水道水は硬水なので同じ方法でやるとラジエーターが詰まってしまいます。なので、蒸留水を使用します。今回は初めから混合してあるプレミックスクーラントを使用しました。

次はエア抜き。ヒターコントロールノブを目一杯ヒーターの方向へ動かします。そしてラジエーターの口一杯までクーラントを入れたらエンジンを始動します。そうするとウォーターポンプも一緒に動き、クーラントが循環し空気がラジエーターへ押し出されます。その抜けた空気の分のクーラントを補充します。クーラントが減らなくなるまで繰り返し、キャップを取付けます。リザーバータンクに少し多めにクーラントを補充しておきます。

走ってみると、ヒーターが効く様になってましたよ。ベルトの音も消えてて静かになったし。
所要時間1時間ちょっと。
こっちのマツダディーラーで依頼したら合計できっと$300位の工賃を請求されていたかもしれない。
$300の節約か。これはでかいぞ。ウシシシ。


今度はスタッドレス用のホイールリム購入とATFの交換をしよう。けどこれはマツダディーラーに持ち込まないとできないな。
なにかと冬支度は忙しいです。
by maru16_blog | 2008-09-13 16:40 |